認可保育園のクラス担任として働く保育士さんにインタビュー
今回からスタートした保育士インタビュー。第1回目は、横浜市の認可保育園で保育士として働く佐藤美香さん(仮名)です。
ずっと憧れてた保育士の仕事が諦めきれず、子ども英会話講師として数年勤めた後に、資格取得のため専門学校に入学。
保育士歴は2年足らずと、まだまだキャリアの浅い佐藤さんですが、長年の子ども英会話講師経験が認められ正社員入社。現在は、2歳児クラスの担任も任されています。
私生活では1児の母として、仕事に子育てにと大忙しの佐藤さんに、保育の現状や保育現場の実態などをお聞きしました。
まず、保育士を目指そうと思ったキッカケは何ですか?
幼いころから「保育士として働くこと」に憧れを抱いていましたが、同時に英語や外国にも興味を持っていました。
19歳になってから始めた子ども英会話講師の仕事は「私の天職だ」と思い、悩むことなくその世界へ飛び込みました。
でも、新規生徒獲得のための営業や、子供たちと関われる時間が少ないなど、実際は自分の期待と異なる部分も多く、次第に転職を考えるようになっていました。
20代後半も終わりに近づいてきて、漠然と「このままでいいんだろうか?」って自分の進路を真剣に考え直してみた時、「子供たちともっと深く関われる保育の仕事がしたい!」「子供の人格形成に深く関わる乳幼児期について専門的に勉強したい!」という気持ちがあることに気が付いたんです。
あとは、子供がいる限り需要はなくならない保育の仕事で国家資格を取得することは、自身のキャリアアップのためにも有利になるとも考えました。
保育士になるまでで苦労した事は何ですか?
私は、一旦、社会人を経験した後、再度、学生として専門学校に入学して保育の勉強を始めました。
入学した学校は、地域のハローワーク訓練校に指定されていた専門学校だったので、授業料全額無料といった好待遇以外に、手当金を2年間ずっと支給して頂いたので、子育てと学業の両立も無理なくでき、特別「苦労した」と感じることはありませんでした。
ただ、実際の保育現場を体験をする実習では、どういった風に動いていいのか分からなかったり、人間関係に気を使うなど、気を使ってしまったこともありました。
今の職場に決めた理由は何ですか?
専門学校での就職活動の時期に「実際に働く保育現場をとにかく見てみよう!」と思い立って、なかでも気になる保育園に見学をお願いしたことがきっかけです。
初めてこの園に入ったとき、子供たちや先生方の雰囲気がとても明るくて、「こんにちは!」と元気に挨拶をしてきてくれて…。もう、その時点で「ここにしよう!」と決めてしまいました(笑)
一般的に「給与の面や園の保育方針を細かく聞いてから~」とよく言われていますが、私は園の雰囲気で選んだ結果、とても満足した保育士生活を送ることができています!
なので、そういった場合もあるのだなと、ひとつの参考にしてもらえればと思います。
それから、園長先生の雰囲気もとても大切で、園長先生が他の先生方と良い関係性を保っている所はとても働きやすいと思いますよ!
逆に、先生方が園長先生のご機嫌ばかり伺っているみたいな園だと、人間関係でも問題が多い場合があったりするので、特に注意して見てみると良いかもしれません。
とにかく、就職活動中はどんどん現場へ足を運んで、自分の目でしっかりと見てみることをおすすめします!
私生活を含め、保育士の仕事をして良かったと感じる事はありますか?
私が保育士として働いて良かったな~と感じる事は、子供に対する接し方が上手くなった事と、コミュニケーション力が付いたという事です。
園にはベテラン保育士の方や、子供に対する接し方が上手い先生もたくさんですし、そういう方が周りにいる環境で毎日仕事をすることで、自然と上手な接し方が身に付いていくんです。
それに、保育士は子供のお世話だけをするっていうイメージがあると思うんですけど、実際は同僚とのチームワークがなければ、上手くクラスをまとめていけないんですね。
保護者対応や地域の方々とも接する機会が多くて、コミュニケーション力が高くなければ、実は保育士の仕事って続けていくこと自体が難しいと思います。
保育士として働くようになりチームワークを意識しながら日々過ごしていたら、いつのまにかコミュニケーション力が身に付いていた、という感じですね。
保育士の仕事は確かに子供相手の仕事ですが、事務仕事、肉体労働、物品管理、同僚への指示やサポート、衛生管理、自己管理といったように多岐にわたります。
私は保育士の仕事を続けるうちに、他のどんな仕事でもできる自信が付きましたね(笑)
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