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潜在保育士の復帰・復職はパートや派遣求人がおすすめ!

潜在保育士の復帰・復職はパートや派遣求人がおすすめ!

潜在保育士とは、資格は持っているけれど保育士として働いていない人のことで、その多くは結婚や出産で職場を離れた主婦の方が大半です。育児が落ち着いて仕事復帰を考えても、保育士の仕事は選択肢から外れてしまうようです。

一方、保育士を新たに獲得したい保育園側では、短い時間で働ける雇用形態や、ブランクが不安な方向けの研修体制など、潜在保育士の希望を叶える職場が増えています。

つまり、こういった求人であれば、保育士の資格や経験を活かしながら、無理なく働くことができるんです!

資格保有者の6割超が潜在保育士

厚生労働省の調べによれば、資格を取得によって保育士登録されている人数は全国で約131.2万人(平成27年度)で、そのうち保育士として働いている人は約50万人のみ。つまり、残りの約81.2万人は潜在保育士ということになり、割合にすると全体の約61%にも及びます。

潜在保育士のなかには、保育士経験がある方以外に、一度も保育士として働いたことがない方も含まれています。

これほどまで潜在保育士が増えてしまった原因ですが、もはや改めて言うまでもないしょう。厚生労働省が行ったアンケート「保育士における現在の職場の改善希望状況」の調査結果を見れば一目瞭然です。

  • 給与・賞与等の改善 … 59.0%
  • 職員数の増員 … 40.4%
  • 事務・雑務の軽減 … 34.9%
  • 未消化(有給等)休暇の改善 … 31.5%
  • 勤務シフトの改善 … 27.4%

子供の命を預かる仕事の割に給料が少なすぎる!」といった保育士さんの不満の声は、ニュースでも頻繁に取り上げられていますが、その他にも慢性的な人員不足、それが原因による事務・雑務の過多、さらには休みが取れないなど、連鎖的に労働環境が悪化しているようです

連鎖的に労働環境が悪化しているようです

保育士が増えれば原因は改善される?

しかし裏を返せば、賃金以外の問題は職員の数が増えれば改善されるのでは?とも考えられています。ただ、保育園側としては資格を持っていない人を雇う余裕はありません。つまり、保育士の待遇改善の鍵を握っているのが潜在保育士なのかもしれないのです!

保育士の資格保有者が欲しい園側

保育園側が潜在保育士を雇いたいのは、なにも人手不足の解消だけが目的ではありません。保育園の経営存続にも関わる重大な2つの条件を満たすためでもあります。

保育士の配置基準を満たさなければならない

保育園の運営には、絶対に厳守すべき規則として「児童保育施設最低基準」と呼ばれる決まりがあります。この決まりでは、各保育園における保育士の配置基準を定めており、保育の質が低下しないための最低基準となっています。

児童保育施設最低基準
0歳児クラス 保育士1人につき子供3人まで
1~2歳児クラス 保育士1人につき子供6人まで
3歳児クラス 保育士1人につき子供20人まで
4~5歳児クラス 保育士1人につき子供30人まで

児童保育施設最低基準では、保育士が一度に保育できる児童数をきちんと定めており、この定員を守りながら運営することが求められています。

また、その他にも「定員90人以下の施設にあってはこの定員のほかに1人以上の保育士を配置しなければならない」となっています。

保育士の資格を持たない人は「保育士」としてカウントされませんので、保育園は「保育士の資格を持つ人」を何としても雇わなければならず、ブランクがあっても潜在保育士さんに働いてもらいたのが本当の気持ちなんです!

保育士の数によって国からの補助金が異なる

認可保育園として国や自治体から認定されると、保育園は膨大な補助金を受けることができます。そして、認可保育園の経営コストのほとんどは、補助金でまかなわれているのが今の日本の現状です。以下の表は、東京都の認可保育園が受け取れる補助金の目安になります。

児東京都における認可保育園の補助金
0歳児 1人あたり月額210,000円
1歳児 1人あたり月額135,000円
2歳児 1人あたり月額135,000円
3歳児 1人あたり月額78,000円
4歳児 1人あたり月額69,000円
5歳児 1人あたり月額69,000円

このように、認可保育園では預かる子供が増えれば増えるほど補助金も莫大な金額となり、保育園の利益も大きくなるということです。

ただ、先ほどご紹介した児童保育施設最低基準の条件だけではなく、国や自治体から認可保育園の認定を受けるには、十分な保育士の配置と保育サービスの質も問われています。

つまり、認可保育園の生命線である補助金を受け取るには、多くの保育士を雇用する必要があるのです!

認可保育園にとって補助金は生命線

潜在保育士の復帰・復職におすすめな働き方

保育園側がこれほどまで保育士を求める理由は、だいたいご理解いただけたと思います。では次に、潜在保育士の復帰・復職におすすめな働き方をご紹介していきます。

責任が重い正社員としては働かない

厚生労働省が平成25年に実施した「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」では「責任が重いから」という理由で、保育士の仕事に就ていない人が多くみられました。

確かに保育士は子供の命を預かる仕事で責任重大。ただ、パートや派遣社員であれば、正社員ほど責任が問われることはありません。非正規だから適当に仕事してもOKという職業ではありませんが、正社員よりは負担やストレスが少ないのは確実。

求人選びにおいて安定した給料や福利厚生も大切ですが、働きやすい環境の仕事を選ぶことも大切なポイントです!

保育士求人は働きやすい環境の仕事を選ぶことも大切なポイント

資格を活かしながら無理なく働けるパート求人

「保育士の資格を活かした仕事に復帰したいけど、育児や家事などプライベートの時間はちゃんと確保したい!」

そんな希望を持つ主婦の方は、働き方が選べるパート求人がおすすめ!

保育士のパート求人は時給1,000円前後とそこまで高くはありませんが、フルタイムの正社員とは違って、保育園側も柔軟な勤務形態で対応してくれるはずです

雇ってもらう側だからといって尻込みせずに「扶養内で」「5時は帰りたい」「土日は絶対に休みたい」など、条件交渉は強めに行いましょう!

正社員登用制度で将来は正規雇用を目指す

保育士のパートには正社員登用制度を設けている求人もあります。正社員登用制度とは、契約社員やアルバイトといった非正規雇用から、正社員を目指せる昇級制度のことです。

一般的には、非正規社員として1〜2年ほど勤務すると「そろそろ正社員として働いてみないか?」といったお声が掛かると言われています。

正社員登用の際には昇格試験個別面接が行われる場合もありますが、保育士は仕事に対する姿勢評価などで判断されるでしょう。

もちろん正社員登用の誘いは断ることもできます。しかし「子育てが落ち着いたらフルタイムでガッツリ働きたい」というのであれば、是非とも活用したいした制度といえるでしょう。

正社員登用制度

保育士派遣なら残業なし

賃金の低さに続き、保育士として働きたくない理由の多くは「サービス残業の多さ」となっています。人件費に充てられるコストに制限がある保育業界では、サービス残業は付き物。勤務時間中に仕事が片付かない場合は、持ち帰り残業や休日出勤も余儀なくされています

こういった「タダ働き」が納得いかないという方は、働いた分だけ給料に反映される保育士派遣はいかがでしょうか?

保育士派遣は派遣会社を仲介して働きます。そのため「新人は毎日残業」といった暗黙の了解はなく、基本的に毎日定時で帰宅できます

仮に残業をお願いされた場合でも、雇い主である派遣会社にしっかり申告することで、残業代はちゃんと全額支払われますよ!しかも時間外労働の割増料金で!

紹介予定派遣で正社員も目指せる

紹介予定派遣とは正社員雇用を前提に行われる派遣形態で、保育士と保育園側との両方で合意があれば、派遣先で正社員になれる仕組みのことです。

実際に働いてみてから決めらるので、想定していた仕事内容のミスマッチによる退職リスクも避けられます。

紹介予定派遣

潜在保育士さんにおすすめのこだわり条件

潜在保育士の復帰・復職におすすめな働き方の次は「どんなこだわり条件で求人を探せばいいのか?」になります。今回は「育児や家事の時間を確保したい方」と「ブランク・経験・スキルが心配な方」についてご紹介します。

育児や家事の時間を確保したい方

働きながら育児や家事の時間を確保したい方には「週3日から」や「短時間勤務OK」といったこだわり条件で保育士求人を探すといいでしょう。

週3日から プライベートの時間を確保したり、仕事を掛け持ちする場合など、働く日数は減らしたい方におすすめ。また、週3日勤務なら年収103万円を超えないため、収入も扶養内に収まります。
短時間勤務OK 勤務日数ではなく1日の勤務時間を減らしたい方におすすめ。早朝保育や延長保育など3時間程度のシフトもあります。勤務時間の調整次第で扶養内に収めることも可能。

応募してから条件交渉をするのではなく、希望する勤務形態での受け入れ体制が整った保育園を選ぶことで、効率よくお仕事を見つけることができます!

ブランク・経験・スキルが心配な方

保育のやり方は時代と共に変化しています。いきなり現場へ飛び込むことに抵抗があるなら、無理せず実務未経験者としてゼロから研修を受ける方法もアリ!

また、一度は保育士として働いていたとしても、長い期間、現場を離れていては感覚も鈍っていることでしょう。復帰・復職組は新人同然になりますので、妙なプライドは捨てましょう!

  • 仕事を辞めてから5年以上が経過してブランクが心配
  • 最近の保育に関する知識がない
  • 資格は持っているけど働いた経験がないから不安

こういった悩みを抱えている方は「復帰歓迎」「ブランクOK」「実務未経験OK」「研修あり」といったこだわり条件でお仕事を探しましょう。

潜在保育士なんてもったいない!資格を活かして働こう!

保育士の仕事は子供の命を預かるため、、他の業種に比べて責任感が重くと言われています。しかし、それだけやりがいを得られる仕事であると共に、地域に大きく貢献できる仕事が保育士なんです!

また、今のうちからパートや派遣として保育園に勤務しておけば、子供が成長して手が掛からなくなった時に、正社員として絶好の再スタートを切ることもできます!ですので、スーパーやコンビニでアルバイトよりもおすすめ!

あなたが手にしている保育士という資格は、今の日本社会において大きな可能性を秘めています。給料の低さや待遇に関しては問題視されていますが、法改正や政策によって改善傾向にあります。

もし今回の記事で「もう一度、保育士として再起してみようかな」と思った方は、面接だけでも受けてみるといいかもしれません。きっと新しい可能性が見つかるはずです!

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