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主任保育士に転職する!仕事内容や働くメリットとデメリットについて

主任保育士に転職する!仕事内容や働くメリットとデメリットについて

保育士として入社して数年。経験やキャリアを積みかさねて仕事に慣れてくると、次は今後の展望を考えてキャリアアップを考える時期に入ります。この時期に目指すポジションが主任保育士です。

主任保育士へのキャリアアップは、給料アップのチャンスにも繋がるため、実力や実績のある保育士さんであれば目標とするのは当然のことでしょう。

そこで今回は、主任保育士になるための基礎知識から、主任保育士として働くメリット・デメリットを考えて行きたいと思います。

主任保育士の役割と仕事内容

主任保育士の役割と仕事内容

主任保育士の仕事内容は、一般的な会社組織に例えると、課長や部長といった管理職に近い役割となります。

具体的に言えば、保育園で働く保育士の教育や研修を行い、保育活動のリーダーとして保育園が主催するイベントや催しの企画運営などを担います。まさに、保育現場における最高責任者というポジションですね。

そのため、主任保育士には保育士としてのスキルや資質だけでなく、しっかりとしたキャリアも求められます。こういったことが、主任保育士になることが難しいと言われる理由と言えるでしょう。

実際、一昔前まで主任保育士は副園長や勤続年数が長い保育士が兼任することが多く、目指せば誰でもなれるポジションではありませんでした。

しかし、平成15年度に専任の主任保育士を置くための国家予算が組まれることとなり、現在はほとんどの認可保育園で主任保育士という役職が確保されるようになりました。

主任保育士の主な業務内容

  • 現場保育士の技術指導や専門知識の教育・研修
  • 保育士の勤務シフトの管理・調整
  • 保育士のメンタルサポートや相談対応
  • 園長のサポートや代行
  • 行事やイベントの企画・運営
  • 職場内における人間関係の改善
  • 週案・月案・指導計画などの書類作成
  • クラス会議や保護者会の司会進行
  • 園見学や地域交流の窓口
  • 職場体験・ボランティア・実習生の受け入れ
  • 保護者対応と相談窓口
  • 教材・遊具・その他保育園備品の選考
  • 他の職種(栄養士や看護士)との連携など

主任保育士の主な業務内容は以上になります。これを見ただけでも仕事がかなり多岐にわたることが理解できますね。

これらの業務に加えて、保育園によってはクラス担当の保育士と同様に保育も行うため、主任保育士は多忙で責任の重い役職となっています

主任保育士として働くメリットとデメリット

主任保育士として働くメリットとデメリット

ただ単に忙しいだけでは、主任保育士として働く魅力を感じられませんよね。では次に、主任保育士として働くメリットとデメリットを見て行きましょう。

主任保育士として働くメリット

  • 同僚の保育士から頼られ、園児や保護者からも信頼される仕事
  • 重い責任を担うが、その責任感が保育士としての成長を促し、人間的な強さを引き出してくれる
  • 看護師や栄養士とのやりとり、保護者との対話、地域交流などを通して保育以外の世界と繋がる機会が多いため、働くことの視野を広げることができる
  • 園長と保育士を繋ぐ架け橋のようなポジションのため、それぞれの立場の異なった視点で保育を見つめることができる
  • 園長の補佐を行うため経営面のスキルや実績を積むことができる
  • 主任保育士としての経験は園長を目指して転職する際の大きな評価につながる
  • 主任保育士になると昇給や手当が付いて給料がアップする

主任保育士になると、ポジションに応じて仕事量が増え、責任も大きくなります。しかし、そういったプレッシャーを感じるのは周囲からの信頼や期待があるからこそ。誰かの上に立つことは大変ですが、それ相応のやりがいも大きいはずです。

あとは、主任保育士に昇進すると給料がアップするという点が最大のメリットだといえるでしょう。保育士の平均月給は月22万円前後と言われていますが、主任保育士になると3万円ほどの昇給に加え、大規模園では役職手当で5万円が加わり、基本給が月給30万円以上の求人も数多く募集されています。

給料

主任保育士として働くデメリット

  • 保育士の指導や教育にストレスや気苦労を感じることが多い
  • 一般の保育士よりも担当業務が多くて責任も重いにも関わらず、それに見合った給料がもらえない場合もある
  • 毎日が忙しくてスキルアップのための時間を取りづらく、スキルや経験を身に付けるのが困難
  • 園長の補佐や地域交流、保護者との折衝などの業務が多いため、保育現場で園児と触れ合う時間が短く、子供に関わる担任で居続けることができない
  • 仕事内容が多岐にわたるため、残業や休日出勤が多くてプライベートの時間の確保が難しい

主任保育士はとてもやりがいのある仕事ですが、働きに見合った給料がもらえない場合もあるようです。

それでなくとも、保育士は他の職種と比較して平均年収が低いと言われる仕事。一生懸命努力してスキルと経験を積み、やっと主任保育士になっても給料がアップしないとモチベーションも維持できません。

保育士としてキャリアアップする場合や、将来を見据えて主任保育士を目指すのであれば、職場が自分の頑張りに対して正当な評価を行ってくれるかどうか、主任保育士となった場合に昇給や手当があるかどうかを確認しておきましょう

ちなみに、主任保育士になっても給料アップが見込めない保育園には「小規模の私立保育園で園長がワンマンタイプ」や「若い保育士が多くて職員の入れ替わりが激しい」といった共通の特徴があります。

これらの保育園は、人件費を低く抑えている傾向が強く、主任保育士の働きに見合う給料を支払っていないケースが多いようです。あくまで目安ではありますが、主任保育士を目指す前にチェックしておきましょう。

主任保育士になっても給料アップが見込めない保育園には「小規模の私立保育園で園長がワンマンタイプ」や「若い保育士が多くて職員の入れ替わりが激しい」といった共通の特徴がある

主任保育士になるには?

主任保育士は、目指せば誰でもすぐになれるというものではありません。どんなに人格者で保育士としても資質に恵まれていても、キャリアや保育士としての経験が少ないと、主任保育士として迎えてくれる保育園は見つからないでしょう。

では次に、主任保育士に求められるキャリアや経験をご紹介します。

主任保育士に必要なキャリアは8年以上

主任保育士は現場の責任者であると同時に、保育士の教育係、外部との連絡窓口、園長の補佐、経営状態の把握など、非常に多くの業務に携わります。

そのため、最低でも8年以上の実務経験は必要と言われています。さらに、クラスリーダーや副主任として働いた経験があることを重視しているケースも増えており、ハードルはかなり高めとなっています。

主任保育士に求められる資格や経験

日常の保育業務はもちろんのこと、クラス担任や新人保育士の指導、さらには保護者からのクレーム対応や連絡調整など、主任保育士には様々な状況に対して柔軟に対応できるスキルが求められます

つまり、保育士として働いて得た経験以外にも、保育のプロとしての知識やスキルが必要となります。そういった知識やスキルを習得しようと、業務に関連する資格を取得したり、講習研修を受ける方も増えているようです。

  • 幼稚園教諭
  • 子育て相談専門員
  • 社会福祉士
  • 福祉施設初任者講習
  • 保育特別講座
  • 主任保育士専門講座

主任保育士を目指すにあたって、これらの資格や研修は必須条件ではありません。ですが、給料がアップしたりや特別な手当が付く可能性は高くなります

また、上記以外の資格や経験が給料の評価に関わる場合もありますので、その保育園で働く主任保育士には、どのような資格やスキルが必要とされているか?を確認しておくこともポイント。

例えば、主任保育士の業務において、園長補佐や経営状態の把握などを重視する施設であれば、福祉簿記や福祉施設士などの修得が鍵となるケースが考えられます。

主任保育士になるには?必要なキャリアやスキル・経験

主任保育士への道は険しい?

他の職種と比較しても、保育士は昇級やキャリアアップといったことが難しい職業です。当然、主任保育士への道も困難と言われ、目指せば誰でもなれるポジションではありません。

主任保育士は各施設に1人で求人枠が少ない

基本的に、主任保育士は保育園に1人と決められているため、保育業界を通してみても、主任保育士の求人枠は非常に限られたものとなっています

そのため、勤務先の主任保育士が副園長や園長に昇格する、もしくは退職するなどしない限り、主任保育士として働くチャンスは巡ってこないのが実情。求められる経験もそうですが、こういった運も大きく関係しています。

主任保育士に求められる資格やスキルを学ぶ時間がない

また、主任保育士には求められるスキルや資格が数多くありますが、仕事が忙しい保育士には、それらを修得するための時間が確保できないという問題もあります。

学ぶべきことは分かっているのに勉強する時間がなく、八方ふさがりの状態でどうにもできない保育士さんも少なくありません。

家族経営の保育園は世襲制

さらに家族経営の施設では、主任保育士といった役職を世襲制にしている保育園も多くみられます。そういった職場では、保育士経験の長さや、高いスキルは全くの無意味。根本的な運営体制がキャリアアップへの道を妨げています。

主任保育士への道は険しい?

主任保育士を目指すなら転職がおすすめ

こういった理由で「主任保育士を目指したくても環境が許さない」と悩む保育士の方も多いことでしょう…。そんなあなたにおすすめしたい方法が、保育士転職サイトを活用した主任保育士の求人探しです!

主任保育士としてのキャリアアップを妨げる原因が今の勤務先にあるなら、思い切って別の保育園に転職しましょう。ちょうど主任保育士を募集している保育園も数多く見つかるはずです。

ちなみに、保育士転職サイトを活用すると次のようなメリットがあります。普段の仕事で忙しい保育士さんでも、簡単に主任保育士の求人が見つかり、キャリアアップすることができますよ!

保育士転職サイトを利用するメリット

  • 主任保育士の募集求人を効率よく探すことができる
  • 保育業界に詳しい専門のキャリアコンサルタントがサポートしてくれる
  • キャリアアップに必要な研修などの情報を提供してもらえる
  • 面接日の設定などを代行してもらえる
  • 履歴書の書き方や面接の指導を受けることができる

主任保育士を目指しているが、現在の職場では将来の見通しが立たない。現状の待遇に不満がある。こういった点が気になる方は、きっと納得のいく転職ができるはずです!どういった主任保育士の求人があるか、まずは気軽な気持ちで転職サイトを覗いてみてはいかがでしょうか?

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