メリット多数!保育士の就職・転職フェアに参加しよう!
保育士の転職・就職においては、情報収集がとても大切です。これは、保育士の募集が春に集中していることや、募集件数が少ない傾向にあることが関係しています。
この情報収集に役立つのが、保育士を対象とした就職・転職フェアなどのイベントです。転職・就職フェアへ参加するメリットには、複数の保育園や幼稚園といった事業所を一度に比較検討でき、現場の雰囲気や転職サイトなどには掲載されにくい情報などを確認できるといったものがあります。
今回は、就職・転職を検討中の保育士ならば是非チェックしておきたい、フェアの基礎知識と活用法をご紹介したいと思います。
記事の目次
就職・転職フェアってどういうもの?
就職・転職フェアは、一言でいうと求職者である保育士と雇用側である幼稚園・保育園のマッチングを図る交流イベントです。実際に求職者と雇用側が対面して情報交換を行うため、ネット上の転職サイトやハローワーク、求人情報誌からはなかなか得られないリアルな情報に触れることができる、貴重な場であるといえるでしょう。
また、転職・就職フェアの他にも「合同説明会(セミナー)」「個別説明会」「業界研究セミナー・就職支援セミナー」といったイベントも開催れています。これらの違いは主催や会場規模などにあります。それぞれ簡単に特徴をまとめてみましたので、参加イベント選びに役立ててみて下さい。
就職・転職フェア
特徴 | 複数の幼稚園や保育園が集まった大規模なイベント。パーティションで区切られた個別ブースで事業説明や個別面談が行われたり、保育士業界に関する講演会やセミナーが実施されたりすることも多い。 |
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対象 | 新卒、既卒両方。最近は保育士を対象とした専門のフェアが行われることもあり。 |
規模 | 自治体や大手就職・転職サービス運営会社が主催となるため大規模。イベントホールなど、数百人収容可能な広い会場で行われる。 |
合同説明会(セミナー)
特徴 | 内容は就職・転職フェアとほぼ同じ。違いは規模にあり、フェアと比較して参加する保育園や幼稚園といった事業所が少ない傾向にある。 |
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対象 | 新卒、既卒両方。フェアと同様、保育士を対象とした専門イベントが開催されることも増えてきている。 |
規模 | 大手就職・転職サービス運営会社が主催となることが多い。規模は就職・転職フェアよりも小さく、ホテルやイベントホールなどで行われる。 |
個別説明会
特徴 | 特定の事業所ごとに行われる説明会。選考会を兼ねていることが多く、個別ブースではなくフロアに着席し、業務や募集内容に関する説明を聞くスタイルが主流。説明の終了後に質疑応答、グループミーティングが行われ、希望者を対象とした面接が実施されることが多い。 |
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対象 | 新卒、既卒両方。 |
規模 | 中~小規模のイベント。主催は就職・転職サービス運営会社が大半となっており、ホテルなどの貸し会議室や事業所の一室で実施されることが多い。 |
業界研究セミナー・就職支援セミナー
特徴 | 就職・転職を成功させるためのノウハウや、保育士業界の現状や瞳孔を学ぶことができるイベント。フェアやセミナーと少々異なり、これから就職、転職活動を行う予定の方や、効率よく活動を進めたいと考える方向けという意味合いが強い。 |
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対象 | 新卒、既卒の両方。特に就職・転職を検討中の人向け。 |
規模 | フェアやセミナーと比較すると小規模で、貸し会議室や事業所、図書館や公民館の一室などで行われることが多い。 |
就職・転職フェアの内容
就職・転職フェアは、出展している企業や事業所を来場者が自由に訪問でき、人事担当者と直接会って話ができるイベントです。基本的には以下のような流れになります。
- 開催日前に事前登録を行い、エントリーシートを作成する
- 当日入場手続きをとり、各ブースを訪問する
- ブースでエントリーシートを提出し、人事担当者と個別に対話する
各ブースでの所要時間は15~20分程度、この間に自分の経験やスキルをアピールしたり、勤務形態や雇用条件などについて詳しい説明を求めたりすることができます。
また、対話後に就職・転職サービスからの応募を促されたり、その場で面接の日程を調整したりするケースもあります。
フェアによっては、講演会やキャリア相談コーナーなどが用意されることがあり、これらを活用することで就職・転職に関する知識やノウハウを得ることも可能です。
他にも、フェアで参加、利用できるプログラムやイベントは沢山あります。その一例を挙げてみましょう。
- 個別就職・転職相談
- 履歴書、職務経歴書の書き方講座
- 面接対策講座
- 模擬適正検査
- 事業所見学会の説明、予約
- 事業所訪問を手助けするマッチングガイドコーナー
- 事業所案内や求人情報を閲覧可能な資料室コーナー
- 保育士に関するワークショップなど
これらを見ていただいても分かる通り、就職・転職フェアは事業所と求職者をただ繋ぐだけの催しはなく、就職・転職を希望する人の活動を全面的にサポートするイベントとなっています。
これらの手厚いサポートを無料で利用できる就職・転職フェア、活用しない手はないと言えるでしょう。
就職・転職フェアに参加するメリットとは?
就職・転職フェア最大の特徴の一つは、保育園や幼稚園の人事担当者や、そこで働く保育士の話を直に聞くことができる点にあります。そこから得られるメリットは実に多種多様。ネット上の就職・転職サイトやハローワークの情報からは、なかなか得られないものばかりです。
ここで、就職・転職フェアに参加するメリットの一部をまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
- 一度の来場で複数の事業所の情報を収集できる
- ネット上では調べられないリアルな情報を得ることができる
- 実際に人事担当者と対面で対話できるため、自己アピールができる
- 雇用条件や勤務形態について、詳しい説明を求めることができる
- 個別対話後、書類選考抜きで面接を設定してもらえる可能性がある
- 現場で働く保育士の生の声を聞くことができる
- 入退場が自由なため、自分のペースで情報収集ができる
- スタッフとの交流を通して、職場の雰囲気を感じることができる
- 講演会や面接対策セミナーなど、就職・転職に役立つイベントやサービスを利用できる
参加前に準備すること
就職・転職フェアの多くは、飛び入り参加可能な気軽なイベントです。とはいえ、当日効率よくブースを訪問し、的確に情報収集をするためには、しっかりと事前に準備しておくことが必要となります。
また、事業所によってはフェアの個別対話を書類審査代わりとしているところもあるため、身だしなみにしっかりと気を配りたいところです。
ここで、就職・転職フェアをしっかり活用するための事前準備についてまとめてみましょう。
WEBサイトから事前登録を行う
転職・就職フェアは飛び入り参加可の場合が多いですが、WEBサイトから事前登録を行っておくことを強くおすすめします。事前登録を行っておくと、当日の入場がスムーズに行えるだけでなく、次のような特典を得ることができる場合があります。
特典の一例
- 交通費の補助
- 登録者限定の会場内特典の利用
- 転職フェアのスカウトサービス利用
また、web上から事前登録を行うのと同時にエントリーシートを記入しておくと、当日再記入する必要がないため、来場してすぐにブースを回ることができます。
フェア当日の計画をたてる
フェアはセミナーや説明会よりも規模が大きいため、お目当てのブースを探すのに手間取ったり、広い会場内で迷ったりしやすくなります。効率よくブースを回って情報収集をするためにも、事前に会場マップを入手し、お目当てのブースの場所や経路を確認しておきましょう。
また、セミナーや講演会、転職・就職対策講座などを受けたい場合は、それらが実施される時間帯をチェックし、1日のタイムスケジュールを組んでおくことも大切です。
服装、持ち物チェック表を用意しておく
フェアでは服装の規定がないことが多いですが、人事担当者と直接会うことを考えると、面接に臨む気持ちでスーツ着用など容姿を調えておきたいところです。また、個別対談後に即面接となるケースもありますので、その準備も行っておきましょう。これらの準備に漏れがないよう、チェック表を作っておくのもおすすめです。
服装、持ち物チェック表の一例
- スーツの用意と手入れ
- 歩きやすいパンプス、ビジネスシューズ
- 腕時計
- A4の書類が入るバッグ
- 書類や資料をまとめるクリアファイル
- 履歴書、職務経歴書(不要となっていても用意する)
- 筆記用具
- 手帳、スケジュール表
- 企業情報屋や質問事項をまとめた資料
- 会場マップと経路確認
- 化粧ポーチ
- 予備のストッキング
就職・転職フェアを有効活用して転職を成功させる
保育士の就職・転職を成功させる鍵は、いかに効率よく求人情報を集めるかにかかっています。その情報収集の方法として、就職・転職フェアへの参加はかなり有効な手段となっています。
就職・転職フェアへの参加は無料ですので、ぜひ上手に活用してみて下さいね。
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