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保育士転職の流れとは?退職から内定が決まるまでの期間について

保育士転職の流れとは?退職から内定が出る前の期間について

保育士さんの転職はとにかく大変。仕事探し以外にも、履歴書作成や面接、退職手続きや引き継ぎ業務もセットで行わなければなりません。何よりも、どのタイミンで、具体的に何をすべきなのか?がイマイチ分かりませんよね。

そこでホイクジョブでは、「転職したい!」と思ってから、新しい職場で働き出すまでの一通りの流れをまとめました。転職を検討している保育士さんは、ぜひ参考にしてみて下さいね。

1:転職動機や希望条件の整理

転職動機がフワフワした状態で、転職活動をスタートするのはとっても危険。求人サイトに登録する前に「なぜ自分は転職したいのか?」「新しい職場に求める条件は何か?」「どういう風に転職活動を進めるべきか?」を、一度冷静になって考えてみましょう。

箇条書きでも構いません。例えば、以下のようにリスト化すると転職の目的が明確になるはずです。

  • 給与が低すぎる
    → スキルや経験で評価してくれるキャリア採用
  • 人間関係に不満がある
    → 応募する前に職場見学を積極的に行う
  • サービス残業はしたくない
    → 保育士派遣なら残業手当は全額支給

転職活動を進めていくうちに、希望条件や転職状況は変化するもの。しかし、初めにこういった目的を設定することで、転職活動の効率や期間は全く異なります。意味のある転職、目的意識を持った転職にするためにも、転職動機や希望条件の整理は必ず行うようにしましょう

保育士求人はこだわり条件で探そう!自分に合った仕事が見つかるおすすめの方法!

2:保育士転職サイトに登録する

保育士の求人探しには、フリーペーパー知人の紹介ハローワークといった求人媒体を活用する方法がありますが、以下のようなデメリットがあるため、正直なところ、どれもおすすめできません。

フリーペーパー 他の業種も一緒に掲載されているため情報量が少ない。また、掲載エリアも狭く、保育士の転職には不向き。
知人の紹介 入社日や労働条件は柔軟に対応してくれる場合もありますが、職場に不満を持つようになった時や退職する時がかなり面倒。知人との関係悪化にもつながるリスクあり。
ハローワーク 行政によって管理されているハローワークは求人掲載費用が無料。つまり、人材採用の予算すらないブラック企業が、数多く存在する可能性が極めて高い。

そんな中、唯一おすすめしたい求人媒体があります。それが保育士転職サイトです。

保育士転職サイトなら、保育士求人は都道府県ごと、市区町村ごとに掲載されているため、幅広いエリアから保育士の仕事を探すことができます

また、各サイトが無料で提供している転職エージェントを活用すれば、給与や勤務時間といったといった条件交渉も可能。

さらに、保育士転職サイトの運営会社では、実際に働く従業員の口コミ評判をもとに掲載審査が行われているため、労働基準法に違反するブラック企業の保育士求人が掲載されることもありません

保育士転職サイトに登録する

保育士転職サイトは複数登録で情報収集しよう

あえて保育士転職サイトのデメリットをあげるのであれば、サイトによって取り扱う保育士求人は異なるという点です。例えば、正社員求人に強いサイトもあれば、豊富な派遣求人を取り扱うサイトもあります。

ですので、貴重な求人情報の取りこぼしを防ぐためにも、保育転職サイトは複数登録しておくことをおすすめします。目安は3サイト以上。たくさん登録すれば良いというわけではありませんが、各サイトの口コミや評判を参考に、利用する保育士転職サイトを厳選しましょう。

なおホイクジョブでは、全42サイトの保育士転職サイトからユーザーの口コミ評判で厳選したおすすめランキングも公開しています。自分でサイトを比べる時間がないという方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

保育士転職サイトのおすすめは?口コミ評判で求人サイトをランキング比較!

3:面談(ヒアリング)

保育士転職サイトに登録した後は、専属のキャリアコンサルタントによる面談(ヒアリング)が行なわれます。面談では、現在の仕事状況と新しい仕事に求める希望条件が聞かれます。詳しくではありません。あくまで簡単にです。

給料が高い求人、残業が少ない職場、福利厚生が充実している企業など、初めに整理した転職動機や希望条件をもとに、紹介してほしい保育士求人を明確にしていきましょう

面談(ヒアリング)

4:求人紹介・転職エージェントの活用

「急いで転職したい」「おすすめの求人だけ紹介してほしい」という方であれば、面談は電話やメールだけで完結します。最短で当日中にお仕事の紹介も可能。

しかし、せっかくの転職で失敗しては元も子もありません。次の仕事こそは慎重に探したい方、また、初めての転職で不安だという方は、転職エージェントの利用を強くおすすめします。

転職エージェントの利用は完全無料。保育業界に精通した、経験豊富なキャリアコンサルタントが、あなたの転職活動を全面的にバックアップしてくれます。

都心部以外にお住いの方でも、出張面談を行っている保育士転職サイトがありますので、まずは気軽に相談してみると良いでしょう。

仕事探しのコツは?

保育士さんの仕事探しのコツとしては、とにかく気になる求人はどんどん保存する!ということ。ある程度、勤務希望エリアで絞ることができれば、あとは給料や福利厚生、施設業態や仕事内容をくまなくチェックして、気になる保育士求人は全て検討中リストに追加していきましょう。

仕事探しに限ったことではありませんが、複数の選択肢から何かを厳選する場合は、徹底した比較が基本中の基本。そのためには、できるだけ多くの選択候補を取り揃えることからスタートしていきましょう。

保育士の仕事探しのコツは?

5:求人応募・エントリー

「何となく気になる求人だから」という理由だけで闇雲に応募しては、そもそもの志望動機がブレてしまい、面接の肝心なところでボロが出ます。

また、履歴書、職務経歴書も応募する枚数分だけ用意することになるため、非常に効率が悪い転職活動になってしまうでしょう。

ですので、検討中リストに追加した保育士求人をじっくりと比較して、まずは応募する求人を1~3件に絞りましょう。「気になる保育士求人」から「厳選した保育士求人」にランクアップした求人にのみ応募します。

やる気のある女性

6:履歴書や職務経歴書の作成

応募が完了してからでも構いません。その企業のことを徹底的に調べて、保育方針、会社強み、求める人材などを把握します。

そうして得られた情報をもとに、履歴書職務経歴書を作成していきましょう。転職活動で最も地味で面倒な工程ですが、履歴書と職務経歴書で手を抜くと書類審査すら通過できません。

履歴書や職務経歴書の使い回しはバレる?

百歩譲って職務経歴書は良いでしょう。書くことは基本的に同じなので。しかし、履歴書の使い回しだけは絶対にダメです

面接官は小さなズルも簡単に見抜きます。学歴や職務経歴の欄は同じでも、志望動機や自己PRは、応募する求人ごとに必ず書き換えるようにしましょう

転職エージェントなら書類作成も有利?

先ほどもご紹介した転職エージェントでは、事前に入手した、園の保育方針、会社の強み、求める人材といった情報の共有も行ってくれます。

さらに、採用担当者の人柄まで把握しているため、履歴書や職務経歴といった書類作成段階で戦略を練ることも可能。これらの有益な情報は、保育士転職に精通したキャリアコンサルタントだから知り得る情報です。

履歴書や職務経歴書の使い回しはバレる?

求人ごとの面接官の心を掴むキーワード採用したいと思わせるアピールポイントをこっそり教えてもらい、志望動機や自己PRに盛り込むことで、採用確率をグンと上げることができるはず!

また、履歴書や職務経歴書の書き方で分からない箇所があれば、アドバイスや添削も受けられます。転職に自信がない方こそ、転職エージェントを有効活用しましょう。

7:面接練習

面接官が採用選考で重要視する割合は「応募書類 2割:面接 8割」とも言われています。

つまり、履歴書や職務経歴書に書かれた内容も大切ですが、それ以上に対面して応募者から得られる情報が何よりの選考材料とされています。

最低限の面接マナーを理解して、絶対に聞かれるであろう質問に対する答えを暗記しましょう。また、面接の最後に必ず聞かれる「逆質問」の質問内容も最低5つ以上は用意しておきましょう。

面接で絶対に聞かれるであろう質問

  • 自己紹介
  • 自己PR
  • 志望動機
  • 退職理由

これらの質問は必ず聞かれますので、棒読みにならないように暗記しましょう。履歴書の内容と合わせることがポイントです

保育士面接の逆質問例

  • ◯歳児クラスは何名の職員で保育していますか?
  • 入社1年目からクラス担任を任せられることはありますか?
  • 御園が今抱えている問題点は何かありますか?
  • 入社までに学んでおくべきことは何かありますか?
  • 男性保育士に関するニュースがありましたが、御園はどのように対応していますか?

注意すべき点は、逆質問に対して質問をされる場合もあります。「〜ですが、どう思いますか?」と聞かれた時に「いや…その…」ではそもそも興味がないと思われるので、必ず受け答えできるだけの返しは用意しておきましょう。

面接マナーは完璧にした方が良い?

「ノック3回」「入室後は一礼」「ハキハキと自己紹介」…といった面接マナーを完璧にしようと思っていませんか?大丈夫です。完璧にする必要はありません。

なぜなら、実際の面接ではドアが既に開いていたり、入室の流れで「どうぞ、どうぞ」と面接官に着席を促されたりと、面接の流れはケースバイケースがほとんど。想定していた流れと違うことによって、頭が真っ白になる人ならなおさら完璧にしないで下さい。

それよりも、プロ意識を持ちながら面接に挑むと良いでしょう。保育士求人は売り手市場です。面接官の下手に回るのではなく、面接官と同等の立場で、逆にこちらが保育園を面接する姿勢が理想的です

面接マナーは完璧にした方が良い?

8:面接当日・職場見学

一通り準備が整ったら、いざ本番です。練習通り100%の力を出すことは絶対に不可能。ですが、今日一日、悔いが残らないように楽しみながらアピールしていきましょう

大丈夫です。どこの保育園でも、保育士は喉から手が出るほど欲しい人材です。履歴書や職務経歴書をしっかり書いて、面接練習まで準備してくる。あなたは社会人としても、保育士としても優秀です。自信を持って面接に挑みましょう。

面接当日・職場見学

もし余裕があれば、職場見学も面接当日に行うと良いでしょう。求人情報では伝わらなかった、職場の雰囲気や職員の人柄をチェックして「本当にこの保育園で働くべきか?」と、こちら側の最終判断を行いましょう。

9:内定・条件交渉

無事、面接を受けた保育園から内定が出たら、給料や待遇など労働条件を必ず確認しましょう。保育園から提示された、あなたの労働条件を確認して、その内容に納得できれば、内定を受理して正式採用となります。

しかし、応募概要に掲載されていた給与に満たない、正社員じゃなくて契約社員雇用だったなど、労働条件に納得いかない場合があります。そういった場合は、遠慮せず条件交渉を行いましょう。

給与や待遇の条件交渉はマイナスイメージ?

「給料や待遇の条件交渉をするとマイナスイメージでは?」と心配される保育士さんも多いですが、決してそういったことはありません。それどことか「仕事に対して真剣に向き合う姿勢が感じられ、とても好印象だ」という意見も多く聞かれます。

給料や待遇は働きの対価です。「これだけのスキルと実績があるから、これだけの給料が欲しい」「ここを改善するので、このポジションを任せてください」といった交渉は、何もおかしなことではありませんよね?積極的に交渉してみましょう。

給与や待遇の条件交渉はマイナスイメージ?

言い出しにくい条件交渉も転職エージェントにお任せ

「条件交渉したいけど、せっかくの内定が取り消しになったらどうしよう…」といった不安が邪魔をして、理不尽な労働条件にサインをしてしまう。そんな保育士さんも多いことでしょう。

しつこいようですが、そんな時にも転職エージェントがおすすめ!転職エージェントでは、内定後の条件交渉もキャリアコンサルタントが代行してくれますよ!

必ず希望通りの条件になるといった保証はありませんが、納得できない労働条件のまま入社するよりも、心のわだかまりが取れて、気持ち良く入社することができるでしょう。

10:今の職場の退職手続き

労働条件にも納得して、内定をもらった保育園への正式入社が決まった後です。新しい職場の入社日は今の職場の退職日によって決まるため、現在、保育士として働いている方は、今の職場の退職手続きを速やかに行いましょう。

退職届は、仕事を探し始めた段階で提出してもいいですし、内定が出てからでも問題ありません。ただ、新しい職場としては直ぐにでも働き始めて欲しいので、退職の事も考えながら計画的に転職を進めましょう。

今の職場の退職手続き

退職届を出すタイミングは?

退職届を出すタイミングですが、法律上(労働基準法)では退職予定日の2週間前までに手続きを行えば問題ないとされています。しかし、多くの場合は、その会社に入社した際に確認した、就業規則に表記があるはずです。

また、社会人の常識としては1ヶ月以上前、さらに言えば、業務の引き継ぎや有休消化を加味して3ヶ月前には退職の意思表明することが望ましいでしょう

なお、保育士の退職であれば年度切り替えのタイミングで退職することが最もベスト。3月に退職できるように逆算して調整しましょう。

年度途中の転職はご法度!保育士を辞めてもいい時期とは?

円満退職で「飛ぶ鳥跡を濁さず」

退職手続きで注意すべきポイントは、円満退職で終わることです。ケンカ別れのように、ある日突然出勤しなくなるということは絶対に避けましょう。

特に保育業界は横の繋がりが強いため、良からぬ噂が広がってしまうことも。内定が出ていた保育園の園長と、退職する保育園の園長が知り合いだった…という最悪のケースもあり得ます。

「転職する原因が今の保育園にある!」と怒りが込み上げてくる保育士さんの気持ちは痛いほど分かりますが、そこはこらえて菓子折りを用意し、お世話になった感謝の気持ちで退職届けを提出しましょう

円満退職で「飛ぶ鳥跡を濁さず」

ちなみに、キャリアコンサルタントは転職の全てをサポートするスペシャリストです。もちろん、円満退職を成功させるヒントも転職エージェントからも得られるでしょう。

11:入社・就業開始

退職手続きと業務の引き継ぎが完了したら、新しい職場へ初出勤です。出勤時間、服装、必要な持ち物などは、あらかじめ人事担当に聞いておきましょう。

入社初日は何するの?

入社初日から保育士業務をバリバリこなす場合もあれば、研修や園内の案内が行われる場合もあるなど、入社初日にやることは職場によって様々です。

保育士として経験豊富な方でも、入社後は初心を忘れず、新入りの気持ちで素直に仕事に取り組むよう心がけましょう。

保育士の入社初日は何するの?

新しい環境の不安や心配事はキャリアコンサルタントに相談しよう

就業開始直後は、慣れない環境のため不満や悩みもたくさんあると思います。一方で、愚痴を言える関係性の同僚もまだいないはず。そういった時にも、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談してみましょう。

転職する時だけでなく、保育士さんの仕事を長期的にサポートすることもキャリアコンサルタントの役割です。

キャリアコンサルタントとは、ヒアリングや面接練習である程度、良好な関係は築けていると思いますので、気軽に連絡してみても大丈夫ですよ。

保育士の転職期間は平均3ヶ月

保育士が転職にかける期間は平均で3ヶ月ほどと言われています。人材不足も後押しして、保育士求人は売り手市場。そのため、他の業種と比べても応募から内定までは非常にスピーディーとなっています。

仕事選びに時間をかけることは大切な事ですが、あまりゆっくりしていると良い求人がどんどん埋まっていきます。ライバルの存在も意識しながら転職活動を進めましょう。

保育士の転職期間は平均3ヶ月

保育士求人の繁忙期は2~3月がピーク

保育士求人が最も多く募集される時期は2~3月頃。4月の新学期を前に転職や退職する保育士さんが多いことと、新規開園する保育施設のオープニングスタッフが大量募集される時期だからです。

ですので、正社員でクラス担任や主任保育士を目指すのであれば、2~3月頃に募集される求人を狙うと良いでしょう。

保育士求人の繁忙期は2~3月がピーク

すぐに転職したい!正社員にはこだわらない!ということであれば、年間を通して募集されている派遣やパートの非常勤求人がおすすめ。勤務時間や出勤日の融通も利くので、希望条件の幅を広げて仕事を探しましょう。

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保育士転職エージェントを利用しよう

人生ではじめての転職を控えている保育士さんは、ご紹介した転職の流れを読んで大変そうに感じたことでしょう。そうです。実際に転職活動をスタートしてみれば分かりますが、かなり大変です!笑

しかし、転職は今の暮らしを大きく変える人生のターニングポイント。やることが多すぎて、面倒だからと中途半端な仕事を選んでは、後々に後悔するのは自分。

そのためには、転職活動は少しでも効率良く行い、自分の負担を減らしながら、最良の保育士求人を選ぶことがポイントになります。

だから、仕事探しから面接練習、応募に日程調整、条件交渉などを、自分の代わりに面倒な作業を行ってくれる転職エージェントの利用を本当におすすめしています

初めて転職する方も、そうでない方も、転職エージェントを有効活用して後悔しないお仕事を見つけて下さいね!

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