エリザベス救貧法
エリザベス救貧法とは、初期救貧法の代表的なもので、貧困者の労働の強制や、浮浪者を減らす目的で、イギリスで制定された法律です。1601年、エリザベス一世により再編され、「エリザベス救貧法」(旧救貧法)と呼ばれました。この法律では、国家単位で救貧行政を進めるという特徴があり、17世紀の救貧行政の基本となっていました。この法律では各地区に救貧委員をおき、救貧税を徴収することで病気や高齢のため貧困状況にある人々を救済していました。また、労働可能である場合は、労働を強制し、浮浪者は犯罪者として取締りを行いました。近代的社会福祉制度の先駆けともいえる法律で、日本の「生活保護法」をはじめ、他国が福祉制度導入にあたり参考にしたとされています。
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