べヴァリッジ報告
べヴァリッジ報告とは、イギリスのベヴァリッジによってまとめられた、戦後社会の復興の柱となる社会保障制度の充実を掲げた報告書のことです。「ゆりかごから墓場まで」を標語とするイギリスの社会保障制度の土台となるもので、正式名称は「社会保険及び関連サービス」といいます。第二次世界大戦後の福祉国家の形成に伴い、国の責任で解決すべき5つの課題として、「貧困」「無知」「不潔」「失業」「疾病」を挙げ、国民の基本的な最低限度の生活を保障する社会保険と、国家扶助がテーマとなっています。それまでは理念的であった社会保障のあり方に具体的内容を与えた点が画期的であり、その内容には、必要最低限度の生活費を一律に保障するナショナル・ミニマムの原則などがあります。
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