刻印付け
刻印付けとは、刷り込み、インプリンティングとも呼ばれ、ハイイロガンのひなが孵化してから最初に見たものを親だと思い込む現象のことです。孵化直後に目が開き、歩行が可能な鳥類が、孵化後のある臨界期に目にした「動くもの」を追い回す反応のことをさします。オーストラリアの動物学者であるローレンツが提唱しました。この現象は、親子の相互認知や愛着の形成とも深く関係するものと考えられます。人間でいえば、生まれてから一定の時期に最初に出会う母親(養育者)との十分な接触から生まれる愛着形成が大切で、乳児の養育については、できるだけ特定の大人との触れ合いを密にすることで、安定した心理的よりどころを作ってあげることが望ましいです。
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